床が沈む原因は、3つあります。
①下地の合板が湿気で劣化している。表面の床材だけの問題なら、部分的な補修で済みます。
②根太や大引き(床を支える木)が腐っている。水漏れか、床下の湿気が原因。範囲を見極めて交換します。
③シロアリ。土台や柱まで食われていると、構造の問題になります。金沢は湿気が多く、床下換気が取れていない家では起きます。
どれなのかは床下に潜らないと分かりません。見た目が同じでも、費用は10万円と100万円くらい違います。
先に「全面張り替え」と言う会社に注意してください。
床が沈むという相談に、床下を見ずに「全面張り替えで60万円です」と答えるのは簡単です。でもそれは原因を直していません。下地が腐ったまま新しい床を張っても、同じことがまた起きます。
うちは直す工事を数多くやっているので、傷んだ範囲を見極めて必要な分だけ直せます。20帖の全面張り替えが60万円のところ、傷んだ所だけ直して表面を仕上げるなら18万円前後で収まることもあります。
逆に、下地まで広範囲に傷んでいれば張り替えたほうがいいと言います。その判断のために、床下を見ます。
水回りの下は、特に見ます。
キッチンのシンク下、洗面台の下、浴室の周り。配管から長年少しずつ漏れて、土台が腐っているケースが多い場所です。
在来工法のタイル張り浴室は、目地から水が入って周囲の土台を傷めます。ユニットバス交換のときに発覚することがよくあります。
耐震にも関わります。
土台が腐っていたり、柱が土台から抜けかけていたりすると、地震のときに一番危ない状態です。床の不具合は、構造のサインでもあります。
昭和56年5月31日以前に建った木造なら、金沢市の耐震診断の補助(費用の2/3・上限13万円)が使えます。床下を見るついでに診断まで進めることもできます。耐震補強のページもどうぞ。


